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屋根の塗装をしようと見積もりしてもらったのですが、タスペーサーが必要だと言われました。本当に必要なものなのでしょうか?

タスペーサーが必要なのはコロニアル屋根に塗装する場合です。

タスペーサー

新築では必要ありませんが、築後10年などでコロニアルを塗り直した際には「縁切り(えんぎり)」という処理が必要です。

その理由は、もし縁切りをしなければ雨漏りの原因となる可能性があるからです。

コロニアルは一枚一枚の板をまるで魚のウロコのように軒から棟(下から上)へ重ねて張っていくのですが、実は重なり部分には3~5ミリ程度の隙間が空くようになっていて、この隙間から雨水を排出しています。

ところが、新しく塗装をすることによってその隙間が塗料で埋まってしまうんですよね。

通常は塗装が終わり、塗料が完全に乾燥した段階で「皮スキ」という、お好み焼きに使う起こし金(ヘラ状の)みたいな道具を使って隙間を埋めた塗料をバリバリと剥がしていくのですが、実はこの作業はかなり面倒です。

しかも悪質な塗装業者になるとわざと縁切りをやらないこともありますし、やり方が杜撰ずさんだったりします。縁切りは雨漏りを防ぐための大切な工程ですから、このような業者にあたってしまったらまったものではありませんね。

タスペーサーそこで縁切りの代わりになるのがタスペーサーです。

タスペーサーを使ったことは目で確認出来るので、縁切りのように本当に作業をやったかどうか素人目で判別がつかないということはありません。

しかもタスペーサーは縁切りよりはるかに手間がかからないので工期の短縮にもなります。

タスペーサー代として数万円のコストアップにはなりますが、雨漏りの危険性を回避し資産価値を保つ効果がありますので、ぜひ検討してみてください。

タスペーサーの効果がよく分かります

下記の動画をぜひご覧ください。

タスペーサーがどのようにして屋根を雨から守ってくれるのかが手に取るように分かります。


火災保険を使うと屋根が無料で直せるようですが本当でしょうか?

本当です。ただし条件が二つあります。

東京海上日動ひとつはお客様が加入されている火災保険に災害補償がセットされていること。

もうひとつは、屋根の損傷箇所が台風や竜巻、突風などの自然災害によるものであることです。

ですから、もし台風が過ぎ去った後など屋根の状態が気になるようでしたら、まずはお手元の火災保険証券をご覧になって「災害補償」がセットされていることを確認してください。

そしてお近くの火災保険修理に詳しいリフォーム店や屋根屋さんへ相談してみることをお勧めします。

なぜ「火災保険修理に詳しい」という条件が付くのかというと、実は業者によっては風災による屋根の損傷と経年劣化による損傷との見分けがつかない場合が多いからです。

見る人が見ればせっかく保険が使えて持ち出しゼロで修理できたのに、もし「これは風災被害ではありませんねぇ・・・」で片付けれられてしまったら大損害です。

しかも、その損傷箇所を見過ごしておけない場合は自腹で修理しなければいけません。ですから、この業者選びが運命の分かれ道と言っても過言ではないのです。

「保険で直らないの?」と言い出さないと自腹で直すことになりますよ

下記の写真は築20年を過ぎたような瓦屋根でごく普通に見られる風景です。

お分かりのとおり、瓦がズレたりひっくり返ったり割れたりしているわけですが、このような状態を見ても、多くの瓦屋さんは普通に見積もりを出して家主さんに請求するわけです。

割れた瓦

経年劣化で瓦がひっくり返ったり真っ二つに割れたりすることはあり得ません。明らかに外部から強い力が加わっていることが分かります。

それでも瓦屋さんが家主さんに何もアドバイスしないのは、要するに火災保険の手続きに関わるのが面倒なわけです。しかも、保険が下りるまで工事できないので、場合によっては2ヶ月も待たされる可能性もありますからね。

それよりも、さっさと家主さんから工事代金をもらってとっとと工事を済ませてしまったほうが瓦屋さんにしてみれば得策なのです。

このような工事は日常で普通に行なわれているので、くれぐれも損のないようお気をつけください。せっかく掛け金を払っている火災保険なのですから、当然の権利は行使しないともったいないですよ。


築35年の木造家屋ですが、最近になって雨漏りするようになりました。屋根の棟瓦がずれて土がこぼれている所があります。どうやら雨水が入ったようで、中の土が崩れ出ています。

下の画像は切妻屋根の棟から雨漏りしている現場です。調査のため瓦を外してみたところですが、
   ご覧のとおり棟土(むねつち)が濡れているのが分かります。

棟瓦ご覧のように、瓦の土葺き工法の場合は土や漆喰などが瓦の下に大量に入っているので簡単には雨漏りはしづらいものです。

ですが、このように常に土が湿った状態で棟瓦からも土が流れ出ているのは、長い時間の中で幾度もの台風や豪雨などによって棟瓦がズレてしまったためでしょう。

ただ、棟土が雨水で濡れているだけでは屋内に雨漏りすることはありません。

なぜなら、その下には防水シート(ルーフィング)が敷いてあるので屋根下地(野地板)が濡れることはないからです。

しかしすでに屋内が雨漏りしているとのことですし、35年という築年数もありますので、ほぼ間違いなくルーフィングがボロボロになって穴が空いているのだと思われます。

あくまで調査してみなければ正確なことは言えませんが、ご質問の内容から推測すれば、瓦自体はまだまだ寿命がありそうですからそのまま活かしていただいて、ルーフィングの張り替え工事を行なったほうがいいと思います。

よほど大きな屋根でもない限り50万円以内で収まるのではないでしょうか。

瓦よりも先に防水シート(ルーフィング)が劣化します

屋根には防水のためにルーフィングと呼ばれる防水材を張ります。一般的なルーフィングの寿命は15年から20年程度と言われているのですが、一方で瓦の寿命は長いもので50年ほどあります。

実はこの寿命の差が知らないうちに雨漏りにつながるんですよね。築後20年も経つと瓦は全く劣化していないにも関わらず、ルーフィングは画像のようにボロボロになっているのですから。

腐ったルーフィング

ですから新築してから15年から20年くらい経過した家は、雨漏りする前に屋根の状態をチェックしたほうがいいですよ。もし台風や強風、雪などで屋根材に被害が出ているようであれば、火災保険金で屋根下地ごと交換できる可能性がありますから。

下記は新しいルーフィングに張り替えたところです。

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天井に雨漏りでシミができてしまいました。以前に屋根の補修工事をしたのは8年くらい前です。3社に見積もりをお願いしてみましたが、金額もマチマチで、屋根は取り替えるべきという意見と塗装だけで充分だという意見に分かれています。どうすればいいでしょうか?

雨漏りというのは基本的には塗装だけでは直りません。おそらく塗装業者はコーキングなど何らかの
処置を想定しているのではないかとは思いますが、万が一、その処置で雨漏りが直らなかった場合に
は手間も費用も二重に掛かってしまう可能性があります。

雨漏り2すでに天井にシミが出来ているということは、屋根を構成している木材はおろか、断熱材もカビが生えていたり腐ったりしている可能性がありますよね。

というのは、天井まで雨が滲みてくるまでには相当な期間がかかる場合が多いからです。

雨の日には水に濡れ、気温が高い日には濡れた木材が蒸した状態になります。

それが何度も何度も繰り返されて、徐々に屋根から天井裏まで腐っていくわけです。

屋根の内部がそのような状態なのに、単に屋根だけにフタをしても問題は解決しません。ですから、まずは雨漏りの原因をしっかりと探ることが先決問題です。

その塗装屋さんに対しては、なぜ塗装だけで雨漏りが治まると判断したのか、その理由を確認してみるといいのではないでしょうか。もし納得できる回答があるのであれば任せてみるのもひとつの方法だと思います。

雨漏り実は「雨漏り」という症状は非常にやっかいです。

なぜなら、その原因が「建物の設計」「施工技術」「自然災害」「経年劣化」などの要因が重なって起こったりするため、あまり経験や知識がない技術者が調査しても分からないことがよくあるからです。

新築住宅に対するクレームの半分以上は「雨漏り」だという事実をご存知でしょうか?

新築した家でさえそのような状況なのですから、まして瓦やコロニアルの下がどうなっているのか分からない築10年以上経過している住宅の場合、外側を見ただけで判断して塗装をしてしまうのは非常に危険なことなのです。

腐りかけた防水材(ルーフィング)

屋根には防水のためにルーフィングと呼ばれる防水材を張ります。一般的なルーフィングの寿命は15年から20年程度と言われているのですが、屋根の条件によっては15年より前にダメになってしまうこともあるようです。

下記の画像は雨漏りするという瓦屋根の修理をしているところなのですが、画像をご覧になってお分かりのとおり、ところどころ破れて穴が空いていますよね。

腐ったルーフィング

瓦屋根は台風や横殴りの雨のとき、瓦の隙間から内部に雨水が入るのですが、通常はルーフィングによって雨漏りを防いでいます。

そこで下記のように新しいルーフィングに張り替えました。

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瓦も古くボロボロだったため、新しい屋根材はガルバリウム鋼板に変えました。

ガルバリウム鋼板


ある業者から屋根に30年保証を付けると言われました。しかし、ルーフィングの寿命が20年あまりしかないのでは30年保証と言われても信用できないし意味がありませんよね?

ご質問のとおり意味がない場合もあります。

「場合もある」と表現したのは、要するに屋根材に何を使うかによって保証内容の信用度に差が生じてくるからです。

例えば屋根材に陶器瓦を使うのであれば30年から40年はもちますから、仮にその業者さんが30年保証を打ち出したとしてもあながち嘘とは言い切れません。ただし、ルーフィングの寿命はせいぜい20年程度しかありませんから、そのまま放置すれば雨漏りする可能性が非常に高まります。

その点を業者さんはどうクリアするつもりなのかによりますね。

方法としては、20年後くらいに一度瓦を下ろし、ルーフィングを貼り替えて再度瓦を葺けば問題はありません。ですから、30年保証の内容にはそういった費用が含まれているかどうかです。

でも残念ながら普通はそんな費用がかかる保証を付けるような業者はありませんね。仮にあるとすれば、その分の費用まで最初の段階で吹っかけられていることになります。さもないと採算が合いませんから。

ですからあくまで推測ですが、その30年保証の中身は、実は「20年後の雨漏りなんて知らないよ」という前提のような気がしてなりません。

ルーフィングとは

ルーフィングとは、防水のために屋根の下葺き材として使われるものです。下の画像の青緑っぽい色のシートが、そのルーフィングの一種です。

通常の屋根の下葺き材として使用されるのは「アスファルトルーフィング940」という規格の商品で、これは例えば一枚屋根のような造作が簡単な屋根形状の場合によく使われています。

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ところが、例えば「トップライト(天窓)」「ドーマー(「小さな屋根付きの窓)」「煙突」「下屋」「棟」など、何らかの「取り合い」がある場合は雨漏りに対して極端に条件が悪くなりますので、当然雨漏りに対する追加対策を講じる必要があります。

※「取り合い」というのは、建物のなかで別な構造同士が交差する部分のこと

そこで、例えば問題箇所のみルーフィングを2重に張り増ししたり、あるいは「アスファルトルーフィング940」のグレードアップ版である「改質アスファルトフーフィング」や粘着性のある高分子系シートおよびゴムアス防水紙を使用します。

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※上記の画像は棟にルーフィングを2重に張り増ししたところ

ルーフィングの張り方

                    

張り方は当然ですが、雨水が流れる下から先に張ります。そして順次、水上に向かって張って行きます。

アスファルトルーフィングの重なり部分については、水の流れ方向に100ミリ、横方向に200ミリが標準です。水を溜めずに速やかに下方へ流してしまうのが基本です。


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